チャートはドル円週足にCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)の投機筋ポジションを表示したものです。


(パープルのバーが円のショートポジション、グリーンが円ロング、ブルーはネット、アンバーはオープンインタレスト)

チャート1 円ショートポジションの推移
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チャート2 円ロングポジションの推移
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チャート1からは、5/9週以降円ショートポジションが減少していること、及び直近3週間でオープンインタレストが減少していることがわかります。
またチャート2からは直近3週間で円ロングポジションが増加していることも確認できます。

ショートが減少し、ロングが増加してオープンインタレストが減少ということは、ショートポジションの決済が入り始めていると見ることができます。
6/17には日銀の金融政策発表も行われ、ちょうどこの前にはイールドカーブコントロールに何らかの修正がされるのではという金融政策の修正観測も出ていたことから、円ショートポジションを解消する動きや金融政策修正を見込んだ円買いの動きが出たのかもしれません。


最近のドル円を取り巻く材料には、主に
①日米金融政策の乖離とそれに伴う金利差拡大=>円売り圧力
米国リセッション懸念から来る
②米国株の下落=>リスクオフで円買い圧力(ただしドルも強い)
③米国債の買い(特に10年)=>債権利回り低下=>ドル円下押し圧力
の3つがあります。

①に関しては前述の日銀の金融政策が、蓋を開けてみれば何も変更なしということで、これまでと同様の環境が継続することになります。
ドル円の底硬さにも特に変わりはありませんが、②③の要素も含めてこれから数週間の円ポジションがどのように変化していくか引き続き注目したいところです。


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