最近まで日経は7,8月ごろ上がるのではと予想していた。
その根拠はコロナショックの瞬間を除いて、直近高値からおおよそ38.2%下落の線で構成されるサポートラインに乗っていたことである。
これもそこそこな交点を持っていたので、この線に従えばもうじき反発するのではと思っていた。
しかし日経225をドルで表示したものがつい最近ダイバージェンスしていることに気づいた。
円表示のものではサポートラインにはみ出しが多いのが気になっていたのに対し、ドル表示の方ではコロナショック時も含めてより正確な交点を持っている。さらには2021年2月の反落は1989年の高値が綺麗に意識されすぎているように見える。
ここまで綺麗に点がそろっていると、やはり日本経済を動かしているのは日本人よりも海外の投資家なのだなとつくづく思う。
この結果より円表示よりドル表示の方が信頼性が高いと仮定すると、直近の価格がついにサポートラインを下にブレイクアウトしてしまっているように見える点に注目される。
円表示の日経はまだギリギリでサポートラインを割り込んでいないことを考えると、やはりこの原因は円安だろう。
本日の黒田総裁の発表で円高説はいったん見送られたので、これを受けて135円の突き抜けはほぼ確だと思われる。
これによって日経(ドル)がさらに下落すれば、せっかく景気優先で金融緩和維持を決めたのに、海外勢はドル表示の日経チャートを見て日本株を売ることになる。
そうなったら円表示の日経も遅れてサポートラインを割ることになるだろう。
そろそろ日本株を買い増そうかと思っていたが、来週以降の動きをもう少し見守ってから決めることにする。