最大手仮想通貨取引所であるFTXもが破綻するという事実はバッドニュースであり、さらにはFTXの資金が仮想通貨でアメリカの政治資金やウクライナ支援資金として送金されていたことも決していいニュースとは言えないものの、“有効的な送金手段”と「ユーティリティーの証明」にもなりビットコインは多くのマイナーに支えられており、ブロックチェーンの産みの親であるということもあって、送金手段として信用されていることから、まず無価値になることはないと考えています。それにその他の仮想通貨に比べれば十分とは言えないものの流動性はあります。バイデン政権がこの件で公聴会を開催するように指示するなど、当局の介入が厳格に行われる将来の在り様を考えた時、「雨降って地固まる」ということを期待したい。

仮想通貨市場の大半がポンジースキームであるという事実が露呈したことから仮想通貨市場の環境は最悪となっているため、仮想通貨市場からの資金がゴールドや株式へと逃げているため、米ドル流動性指標には素直に反応できない状況となっていますが、米ドル流動性指標はやや頭打ち感は出ているものの、高止まり。仮想通貨市場への信頼が大きく揺らいでしまった以上、このイメージの修復にはだいぶ時間がかかるかとは思いますが、金利市場の環境は改善(実質金利低下、米長短金利差反発)され米ドル流動性指標が上昇し続けるのであれば、いつ巻き戻しが起こってもおかしくないということは念頭に入れております。

今後のアメリカのインフレ動向や世界経済の状況次第ですが、想定している一つのシナリオは$12585~14555くらいまで下落して一旦のボトムを打ち、3万ドル台まで回復後に再び$1万5000~1万6000近辺まで下落するのではないかと考えます。

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