S&P500先物、行き過ぎた上昇から日柄調整

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今週の振り返り

今週は高値はわずかに切り上げ、その後下落した週でした。

先週末時点では上昇目安を「次週も上昇を継続できる場合は、まずは6,052。その次まで行けるとして節目6,100が短期的には上限いっぱいと見る。」、下落目安を「節目6,000超えからの利益確定売りがあるなら、前回高値の5,927~21日出来高加重移動平均線のゾーンあたりまで下げていくのも一考。」と書きました。

上記に対して、今週は高値6,053.25、安値は21日出来高加重移動平均線をわずかに下回るポイントとなりました。高値はほぼぴったり、安値も一考と考えた水準まで下落で概ね想定の値動きとなりました。やはり短期的には6,050付近は上限ということだったのでしょう。

今週は高値をつけたあとは徐々に下げていたが、11月14日(木)に直近数日の安値を下抜けて下落をスタートしました。その流れを引き継いだ11月15日(金)はSQで出来高を伴って長めの陰線となる下落になりました。

11月14日(木)はPPIが予想上振れでインフレ再燃懸念や、パウエル議長が利下げペースを落とす発言をしています。結果、長期金利や実質金利は上昇し、株価に重しとなっています。

11月15日(金)にはNY連銀製造業景気指数が予想大幅上振れの強い結果、小売売上高も予想上振れ、前月修正値上振れでこちらも好調となりました。また、輸入物価指数が予想マイナスに対して結果プラス0.3%と上振れでこちらもインフレ懸念を示す結果でした。

強い経済データとインフレ再燃懸念➡長期金利の上昇が、急騰したトランプご祝儀相場を冷やすことになったのだろう。

次週はNVDA決算があり期待以上の決算ビートが必須だろう。いずれにせよ決算後のボラティリティに注意。また、11月22日(金)のPMI速報値が確認場面となりそうだ。

次週のシナリオ
①上昇する場合

反発するなら、フィボナッチ23.6%が次の目安。
買い圧力が強いなら6,050台を目指す動きになることを期待したい。

②下落する場合

ベースの出来高を作っていたゾーンの5,850あたりを下抜けると、もう一段下のゾーンまで下落するかもしれない。その場合はまずはフィボナッチ78.6%の5,794.75~5,800が値止まりのお試しポイントと見立てる。

フィボナッチ78.6%を貫通するときは、再度5,723.5の水平ラインを試す場面となりそうだ。

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