ネットポジションは小口、大口、レバレッジファンド共にネットショート縮小となっています。小口のネットポジションは-7224 枚となって おり、5月24日にネットポジションが約−6000 枚となり、そこから円ショートが積まれて USDJPY は 128.68 から 140 円近辺まで上昇する展開となったことから小口のネットポジションだけを見れば、そろそろ円売りが再び積まれやすいといえます。とは言えFRB が目標としている物価目標の2%まで押し下げるには金融引き締めを続けていくしかないと見ているため、日本が緩和をやめない限りは日米金利差の拡大は続くので下落すれば買われやすい展開には変わりはなさそう。

これにより9月の 0.75%利上げ確率は大幅に上昇し、日米金利差も再び、USD優位に動いて USD が買われる展開となっていま す。債権市場では景気後退懸念が台頭し、FRB は年末頃には 3.25~3.5%で利上げを打ち止めし、来年の4月には利下げに転じると いう予測となっていますが、労働市場の逼迫と住宅価格の高止まりにより、FRB は利上げを続けざるをえないのではないでしょうか。

下落したとしても USDJPY は買われやすい展開がまだ続くと見ています。133.16 では投機筋が JPY ロングを積んで含み損を抱えているので最低でも 132.50~133.60 に引き付けて買いを検討。 売りを検討するのであれば、136.91 と 138.18 近辺で一部投機筋により JPY ショートが積まれていることから、ここまで上昇すると建値 決済による「買い戻し」が入りやすいため、136.60~137.95引き付けて売りを検討。
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