2024年も半年が過ぎ、6月で年初来高値を更新したドル円はついに170円台が視野に入ってきました。
今年入った円買い介入も、気づけば押し目となってしまう結果となりました。
先日、神田財務官が後任と報道され、その残された任期は7月一杯までとなった事が明らかになりました。
このヘッドラインが出たタイミングでもドル円は大きく円安方向に動いていましたが、発表が月末だった事も有ってなのか、その要因は様々な理由が考えられましたが、その後大きく下落する場面も有りました。
結局、残された任期の1ヵ月月間は神田財務官の監視下で今の円安相場が推移していく事となり、やはり市場も神田さんが残りの任期中に再度為替介入を実行するのでは?との思惑は今も広がっており、今後も今まで通りに為替介入警戒感は続いていくものと考えられそうです。
とは言え、月足で高値を更新した今のドル円に留まる様子は感じられません。
介入という「短時間で大きく値幅が動く事」への警戒感は介入警戒感と共に高まるものの、やはり以前からも申し上げている通り、スワップ金利目当てにもなるドル買いポジション(円キャリートレード)の強みは、個人トレーダーである私達でも狙わない理由は今の所無く、その結果として大半の市場参加者の目指す方向が、同じ方向を向いて来た事で今の価格を示しており、そしてそのローソク足を形造ってきているというのも又、変わらぬ【事実】であります。
この事実を基に私たちがやるべきことは、先週の展望でもかなり強調してお話していますが、やはり今の大局に逆らわないドル円の順張り、つまり押し目買いです。
(介入以外のリスクについてもお話している為、先週の展望をご覧いただけると幸いです。)
後は、ドル円が方向転換するレベルの下落を起こすには、やはりアメリカの利下げ、又は日本の利上げが「いつ事実となるか」という事だと思います。
これらは全て、いくら願ってもそうなる訳では無く、実際にそうなった「事実」や数値が正式に公表されるまでは、介入警戒感と同じようにただの思惑でしかありません。
【思惑で買って事実で売る】っていう相場の格言がありますが、今は正にそんな感じですよね。
介入で騒がれてきて、利下げだ利上げだげと議論され続けてきて、アメリカの経済指標が最近だんだん悪化してきたから今後はドル安相場に注意しなきゃいけなそうだぞ~って言われてきて今年は今の所まだドル高ですが、そういった様々な思惑が出てくる中、結局ドル円は年初来高値を更新して上がってきている「事実」がありますよね。
そんな思惑と事実が交差する中動いていくドル円を、この7月も乗り切っていきましょう!!